NARRATOR ROAD


去る、2010/12/31
2011/01/01 01/09の3回に渡ってNHKで放送された
「99歳の詩人」と言う、番組をご覧になったでしょうか。

著者である「柴田トヨ」さんは、
栃木県宇都宮市で一人暮らしの中、詩を紡いでいます。
自らの詩集の一編「くじけないで」を語るシーンから、
番組はスタートし、追うようにして「中谷美紀」さんの
ナレーションで綴られていき、心温まる番組構成となっていました。

みずみずしい感性あふれる創作力で、
2010年3月の発売以来、90万部の大ヒットとなっているそうです。
激動の時代を生き抜いた女性が「生きることの幸せ」を綴った詩は、
世代を越えて共感を呼んでいるようです。

トヨさんの詩に流れるテーマは、
「ふと、優しい気持ちになれる時があれば、
人はくじけずに生きていける」

まさに、風の言葉を紡ぐような柔らかい言葉の数々です。

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そして、番組の中で次々に紹介されていく愛読者が、
詩集を手にとり、感じるがまま、心あるがままに素直に、
詩を朗読する場面には、挽きつけられるものがあります。

何一つ、邪念も雑念がなく、
その詩によって勇気づけられ、生きる喜びを感じるままの表現は、
ある意味において、語りの真理であり、真髄ではないかと思えてきます。

その語りの真髄とは、
ナレーターを目指す人が、見習うべき心の有り様なのかもしれません。
そして、いつの日か、たゆたう風のように、
風の言葉を紡ぐような語りをする表現者に出会いたいものです。
撮影地
東京都立川市 昭和記念公園

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