NARRATOR ROAD


一期一会…

2010/10/30

 禅語「一期一会」
 一期は一生、一会は唯一の出会い。

 茶道の精神性を説いた用語でもあり、
 今日の一会は生涯に二度とない会だと思い全身全霊で、
 取り込む精神性を説いた用語の一つでもある。

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 今月、一人の女性がOPALを去りました。
 その理由は、風邪をひいて体調を崩し一週間ほど、
 入院しなければならなくなりましたと言うことからでした。
 その折、自身を見つめ直す時間が良い機会となったようです。

 彼女の言葉を引用すると、
 毎日のようにナレーターについて考えたそうです。
 私のような人間がとても生き抜けていける世界ではない、
 と、痛感する結果に至ったと言葉で締めくくられました。

 昨年、大手スクールで学んだと言う、
 彼女と面談した折、プロとしての素養、資質等が、
 若干、乏しきように感じ、見受けられたことから、
 その旨を告げる、それでも、彼女は、この少人数制の環境で、
 きちんと基礎的な面から学びたいと意欲的な言葉を発するゆえ、
 6月からスタートし、当所は精力的に上昇志向の姿勢を見せる場面も、
 幾度かありましたが、環境への慣れと共にナレーションの奥深さを、
 知るに連れ、注意の頻度も多く重なり始めると、どこか、意気消沈した様子に、
 集中力散漫、自らを律せず、そして、自らの殻を破れぬ日々の連続でした。

 来春、プロとしてデビューするには、
 とても厳しい状況にあるから発声練習、読み癖の改善、
 身体を鍛えるなど、自ら対応策を講じなければ暗転のまま光は射さず、
 と諭し試みるが、変化と改善は見えずじまいであった。

 何故なんだ、問い正しを繰り返すと、
 人は逃げたい心境に駆られるのでしょう。

 プロを目指す信念を貫きたいと強く願うならば、
 一期一会の言葉が表すように、その師とその環境において、
 全身全霊のエネルギーを注ぎ込む精神で立ち向かわなければ、
 願い叶うことなく そして、夢は頓挫すると言っても過言ではない。

 写真 禅宗の開祖「達磨大師」
 撮影地 京都東山 東福寺頭塔「霊雲院」

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