NARRATOR ROAD


あなたは知っていますか。
身体と言葉が密接な関係にあると言うことを・・・

知っているようで、意外に知られていない、
実のところは、全く理解されていないのが実体です。
いや、そこまで思慮深く捉えてる人も、そう多くはないと思われ、
身体の機能として、不思議とも思わず当然であると考えるのが一般的である。

身体 = 楽器 = 奏
言葉 = 情報 = 音

唐突に、こう記述すると何のことやら
意味不明と思い、首を傾ける人もいるかもしれませんが、
簡単に説明すると、声を使って成業していきたいと考える人ほど、
ここに着目しなければならないと、常々、指導している要素の一つです。

「身体を楽器と捉え、言葉と言う情報を音にして奏でる」の意。

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音声表現の原点であり、表現者として必要不可欠なものであり、
この意図する意味内容が理解されなければ、その他、大勢の一派となり、
やがては、消え去る道を歩むことになると言って過言ではない。

原稿の書き言葉を、話し言葉として扱い、、
同時に、息遣い、息継ぎ、間、抑揚、緩急等を
文中、文脈の展開に合わせて表現すると、声の高低も変化します。
音域や声域の幅も広がり、驚くほどに音色は変幻自在に変わり、
例えるならば、色濃くもあり、そして、味わい深くもあり、
それによって、その人となりのナレーションとなり得るのです。

声量不足の人、声域が狭い人、腹圧不足の人など、
これに該当する人ほど、きちんと、身体を鍛える必要があります。

世界的ブランド、ピアノの「スタインウェイ」や、
ヴァイオリン「ストラディバリー」の名器と称される楽器であっても、
綿密に計算された伝統の技と、培われた職人のチューニングなくては、
人の心に宿る感情、感動を呼び起こすことは微力であると言えるでしょう。

声の表現も同じく、原理原則に基づいた、
知識と理論の整合性による身体の鍛え方と日々のメンテンナンスを、
欠かすことなく努力を積み重ねて維持していけば、声は安定します。
そして、日々の生活環境にある練習時間、効率よく時間を活用したいなら、
律した姿勢で向き合い、そして、原稿と対話することも重要なことです。
そのフィールドから、見えてくる知恵の数々があることにも気付くことでしょう。

高みを目指したいなら、
焦りから生じて出る、あれもこれも吸収したいではなく、
大地に根が張り幹が育ち、葉が出て花が咲き実がなりゆく、
そこに自身の姿を重ね合わせて、イメージしてください。

すると、見えてくるでしょう。
何が不足しているかが、一朝一夕では何事も成就しません。
クリエィティブ、モノ作り、表現者と言う未知の領域を目指し、
始動していながら、思いも寄らぬ難解に直面し悩み苦しむ多くの人が、
不可能を可能にするには、己に、忍の一字を刻みこまなくていけません。

もう一つ、重要なことは日常会話です。
体と言葉の密接な関係と言うように、避けては通れない問題です。
この内容に関しては、後日、記述したいと思う。
撮影地
京都紫野 大徳寺塔頭 黄梅院

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