Players WorkShop OPAL


ドキュメント

2014/02/25

気付けば、
ブログの空白が早1年を迎えようとしている。

昨年3月の記述以降、学びと所属を求め、入所した者に、
ブログを投稿し、自己アピール、プレゼンするよう促すが、
表現欲求が希薄なのか、文章力に欠けるのか、気が向かない様子である。

この空白を埋めるべく、
オーディションではないが、一部所属者のボイスサンプル収録時に行った
レッスン生のサンプル収録と、そこに至るまでのドキュメントを記述したい。

養成所を渡り歩いた者もいれば、ゼロから学ぶも者等が在籍しており、
その面々の表現力アップ、知恵、知識、技術のスキルアップは容易ではない。

その理由と一例、
・テレビ番組を観てない・現役ナレーター名を知らない・覚悟の欠落・聴感が悪い
・ターゲットがない・ナレーションを軽視・地声が分かっていない・読み癖が強い
・発声が出来ていない・過信が強い・受動型などなど…、多岐に及ぶ。

では、そこに至る要因とは何か、
考察するに、過信からくる怠惰ではないだろうか?
本人の才能、キャパシティに伴う自助努力の欠如ではないだろうか?
養成機関の選択と判断ミスがあったとは言えないだろうか?

そもそも、日本人はブランド嗜好が強く中身を軽視しがちである。
加えて、群がる性質をも持ち合わせている国民性と言うこともあって、
表面上のネームバリューが決め手となっているであろうと推察できる。
情報源が乏しいのか、本物志向が見えてなかったのであろう。

その状況下で、
Players Workshop OPALへ入ってくると、中身は一転し戸惑う者もいる。
と言うのは、発声法、呼吸法をベースに心もって豊かな表現を伝える基本概念と、
その人となりの「魂」が宿る音声表現ナレーションを放送メディアに供給するが、
モットーとしている為、メンタル強化から始まり基本、基礎、表現に不可欠な
原理原則の知恵、知識等を徹底的にコーチングしていく。

まず、入所時の第一声として、ナレーションは簡単ではない、
表現を学ぶとは、自己を学ぶことであって、軽視した学びの姿勢は、
後々、必ずと言ってよいほど辛くも苦しくもなる結果に陥ると断言するが、
誰一人として、重く受け止めることなく、苦言を活かせる者はいなかった。

学ぶ者たちの考え方に、
知恵、知識、技などを盗むと言う発想がなく受け身のみの姿勢。
日本人だから日本語は読める、だから自分にもナレーションは出来る、
と言う軽視した捉え方が強く、その考えを捨てさることなく進む。

収録を終えると、無味無臭の表現、味気なく伝わらない表現・・・
何故、この原稿、この文脈、この意味内容が、そんな表現になるんだと問えば、
意味不明で自分勝手なイメージ、ここをこんな風に読みたいなどと論拠もなく、
コーチングしている息継ぎ、息遣いの意識呼吸、情動呼吸を活かしきれずに、
さっきの読み方と変えてみましたと言う者まで現れる。
単に、読んでいるから伝わらない、読む行為に真意はないのだ。

 

リスペクトする大御所の著書に、こんな記述がある。
「声質がよくて、発音が明晰であれば共通語は話せる、
書いたものを読むだけなら、誰でも出来る」と・・・
多くの人が当たり前のようにできると思っていることを見つめ、考え、
創意工夫して取り組まなければいけない、実際そうでなければ満足はできない。
「言葉」というものの働きと役割について様々なことを考えなければならない。

テレビ放送が始まって60年。
番組とは映像作品であって芸術の世界です。
ナレーションが番組を生かし殺しもすると言われます。

ゆえに、いかに語るか、いかに語るかが問われる。

答えの見えない、完成形のないものを築きあげる創作の世界では、
イマジネーション(想像力)とクリエイティブ(創作力)を養うが第一優先事項。
日々のフィールドにアンテナを張りめぐらせ、ありとあらゆる情報をキャッチし、
自身の身体に落とし込むと言う孤独な作業の繰り返しが身を結ぶに違いない。

そして、「選ばれし人・選ばれしナレーター」として、
オファーがあってこそ、本人のみが知りうる答えとなるのかもしれない。

目指す道は長くて遠く、決して平坦ではない。
どこにも近道はない、一日も早く近づきたい、着地したいと願うなら、
一に今の自分を受け入れ、二に努力、三に効率の良い練習をする以外、
方法論はないと認識し取り組むことが唯一の方策です。

今期は、昨年、CSチャンネルにてある番組ナレーションを担当し、
失敗に終わった、レッスン生が己と対峙し苦悩から発露された意識改革と、
自己改善の努力に報いり、この4月より所属させるに至る。

だが、ナレーター人生のスタートラインに立ったばかり、
どのように開花し、どのような色合いに染まっていくかの術は、
心のみ知ることであり、生かすも殺すも本人しだいである。

 

Written by@Boss

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